サーフボードのフィンのリペア(修理)の方法について DIYでコストダウン!!
弊社で配信しているブログの多くは、基本的に、自分で行える事は自分で行うようにして、少しでもコストを軽減する方法について、お話をしています。
このように、自分自身で苦労しながら、手を掛けて修理をする事で、それらのコストが高いのか安いのかを見比べる、ある種の指針になるのではないか?と思い、情報を配信しています。
「何故、高いのか?」「何故、安いのか?」
これには、必ず意味があり、高い物だけが良い商品ではなく、安い商品だけが消費者にとって、良い事という訳でも無い事を学んで頂きたいと考えています。
「安かろう高かろう」という言葉の意味を、もう一度、しっかりと認識して頂きたいと考えています。
では早速、今回はショートボードのオンフィンのリペア(修理)について、写真を交えてお話をしていきたいと思います。
オンフィンというのは、サーフボードに直接フィンが取り付けられているものですが、現在、市場で販売されている商品の多くは、これとは異なり、フィンボックスにフィンを取り付ける脱着式のフィンとなります。
これらの違いには、メリットデメリットがあり、直接取り付けているオンフィンは、主に軽量化、フィン自体のしなり等によるライディング時のねばり等のメリットが挙げられるようですが、実際始めたばかりの初心者では、それらの違いを感じ取る事は、あまり出来ないように感じます。
しかし、現在、プロサーファーの多くは、オンフィンのモデルのものを使用しているようです。
今回は、このオンフィンの修理について、ちょうど修理できる商品があったので、ご紹介したいと思います。
ちょうど浅瀬まで乗り上げた時に、根元からボッキりと、綺麗に取れてしまったボードです。
まずは、フィンの付け根になる部分を、ミニサンダーなどを使い、表面を平らにしていきます。
この作業と同時に、ボードの表面も、平らになるようサンディングしていきます。
サンディングする時には、#60→#80→#120→#240→#360→#600ぐらいの順番でサンディングしますが、目の粗い番手で、大まかに削り、その後、番手を上げるときには、前の番手のスクラッチを消すようなイメージで、番手を上げていっていただくと、良いと思います。
大まかに表面の削りこみが終わった状態です。
この時、表面のラミネート部分とツライチになったぐらいに止めておきましょう。
勿論、完全に平らにして頂いてもかまいませんが、フォームまで削ってしまうと、さらに補修工程が増えてしまいますので、初心者のうちは、この程度で止めておきます。
次に、4ozのガラスクロスを使用して、傷のサイズに合わせたものを1枚、それより大きな物を1枚、更に大きなものを1枚用意します。
このように重ね合わせる事で、傷のへこんだ面を、元からあったラミネート面より少しだけ盛り上げて、補修をしていきます。
まずは、補修面の周りにマスキングを貼り付けて、
その上に、先ほど切ったガラスクロスを載せて、ガラスクロスの端面を一番最初にマスキングした部分より大きくマスキングで固定していきます。
これは、ホットコートを行う時に、ガラスクロスが動いたりしないようにするだけのものです。
めんどくさければ、そのまま塗布しても構いませんが、できれば抑えたほうが仕上がりも良いと思います。
レジンを刷毛で塗布していますが、ラミネートコートは、ゴムへらのようなもので、絞り込むように塗布したほうが良いと思います。
理由として、しっかりとガラスクロスを密着させて施工する事が大切だからです。
その後、30分程度時間を置いてから、ホットコートを行います。
この点等を含む、詳細については、こちらのサイトで動画にしているので、ご確認下さい。
硬化すると、写真の様になりますが、この状態から前回サンディングした手順で、面を出していきます。
サンディングをして面を出すと、上記写真のような状態になります。
この状態になって、やっとフィンの取り付けを行う事が出来ます。
まずは、フィンの裏側にレジンを塗布して、元のあった場所に取り付けます。
この時大切なのは、ノーズからテールにかけての角度と、ボトム面から水面への角度です。
ここは、ライディングに大きく影響していくので、注意をして下さい。
そして、取り付け場所の寸法などについては、ノギスや物差しを使用して正確に取り付けを行うようにしてください。
位置が決まったら、今度は角度になりますが、最初に位置が決まった状態で、マスキングを使用して動かないように固定していきます。
その後に、角度を調整して、マスキング。
全て固定できたら、一日硬化をさせます。
一日待って硬化したのを確認したら、今度は、フィンよりも少し大きめのガラスクロス両面分と、更に大きめなもの両面分を用意し、フィンの根元に取り付けるロービングロープを用意します。
このときに注意点として、ガラスクロスは、フィン周りだけではなく、フィンからボトムまでカバーするぐらい大きめな物を用意しましょう。
簡単に言うと、L型のガラスクロスですね。
ロービングロープというのは、ガラスクロスが紐状になったもので、根元を補強する意味で使用するので、ぐるりと一周するものが必要になります。
まずは、根元にロービングロープ巡らせ、レジンを塗布します。
この時、両端の余った部分は、はさみ等で切り取って下さい。
フィンよりも少し大きめにしておく事が肝心です。
この後、フィン周りに、先ほど切り取ったガラスクロスを貼り付けていきます。
あまりに大きくなりすぎた部分は、切り取って下さい。
上記は、硬化後の写真になりますが、これも前述したとおりのサンディングを行って下さい。
フィン周りは、一度、この状態でサンディングをして、さらに綺麗に仕上げたい場合は、グロスコートを行って、さらにサンディングし、最後のサンディングは、#600→#1000→#2000と番手を上げて仕上げるようにして下さい。
ちなみに、上の写真は途中なので、この状態から、番手をどんどんあげていくと、ピカピカになっていきます。
この点等を含む、詳細については、こちらのサイトで動画にしているので、ご確認下さい。
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