ショートボード初心者が最初に持つボードの選び方について ※選定基準に関するお話
本日は、ショートボードを「これから始めてみよう」と考えている方についてのお話です。
ちなみに、40代や50代でもできるのかな?と考えている方いらっしゃるとおもいますが、普通にできますよ。
よく、辛いとか出来ないんじゃない?なんて意見も聞きますけど、アタックする波の大きさ、手の抜き方を知っていれば、体力の無い私でも出来るので、誰でも出来ると思います。
詳細は、他のブログページにて記述しています。
ちなみに、私は泳ぐ事も出来ませんからね。
といっても、沈んでいってしまうという事もありませんが・・・
腰以上の波にアタックするのであれば、体力的な問題は当然関係ありますが、サーフィンは腰以下の波でも、とても楽しめます。
ここで言う体力は、例えるなら、「心肺機能の強さ」ともいえるような気がします。
仮の話で、早歩きで道を歩いていたとしますよね。
5m早歩きで歩いた後に、さらに10mは息を止めて歩いてみてください。
これを繰り返してみると、腰ぐらいの波にアタックした時の感じに良く似ています。
沖にハドルしながら出るときに、ドルフィンをしてもぐりながら進みますので。
そして、早歩きをすると心臓の鼓動が早くなってきますよね?
早くなった状態で息を止めると、思った以上に苦しいと感じるはずです。
呼吸が整っている時に息を止めるのは、1分ぐらいできるけど、呼吸が少しでも乱れると20秒でも辛いと感じるはずです。
これが出来るか出来ないかが、一般的に言う「体力的な問題」と考えて頂ければ結構です。
無論、筋力はあるに越した事はないですが、それ以上に大切なのは、心肺機能の強さです。
じゃあ、体力の無い人はどうすればいいのか?
腰以下の波で、遊んでいればいいのです。
そもそもモモ〜腰ぐらいの大きさからドルフィンを行うので、それ以下のサイズなら、ドルフィンスルーの必要性をあまり感じません。
そして、このサイズで遊び慣れてくれば、自然と体力が付いてきます。
現在の私は、全体的に筋力トレーニングをして筋力アップを図り、結果として、身体が、かなり変わってきました。
ではこれが、サーフィンに生きているのか?といえば、答えは、なんとも言えません。
筋肉量が上がって重くなった分、以前の感覚よりも、更にパドル強化をしないと、波に乗れなくなっているように感じます。
ちなみに、ボディービルダーが、泳ぎが遅いのって知っていますか?
筋肉が重いので、水面に対して水平にならないんです。
足が沈んでしまっているので、結果として、早く泳げなくなるんです。
闇雲に筋肉量を上げれば良いのでは無いという事だけ理解して下さい。
40代〜50代の方で、体力に自信が無い方は、ヒザ〜モモおよび腰以下のサイズで、のんびりと行ってみることが、良いかと思います。
ちなみに、50代の人より体力の無い私が言うのだから、大丈夫だと思いますよ。
但し、これ以上のサイズの波には近づかないで下さいね。
行った先で、微妙な大きさの時には、撤退する事も勇気の一つですよ。何かあってからでは遅いので。
しかし、最初に所有するボードは、本当にちゃんと選んだほうがいいです。
というのも、最初の一本目が「サーフィンを続けるか?辞めるか?」を決定付けるものだからです。
そもそもショートボードを乗ったことが無い人は、何が良くて、何が悪いかなど判断付くはずも無く、難しいボードでやればやるほど、その後の成長に決定的な差がつきます。
サーフィンは、感覚を掴めるまでは、ものすごく難しいようなものに感じますが、この感覚が掴めてくると、一気に成長が加速します。
出来るようになって、初めて「こうすれば良いだけだったんだ!」とか考えられるようになって、テイクオフが、とっても簡単に感じられるようになってくるものです。
そして、「テイクオフはこうやってやる!」ということが、しっかりと認識する事が出来ると、あんなに努力してきた時間はいったいなんだったんだろう・・・と思ってしまうほど、あっけないものです。
自分に合っていないボードや、初心者向けではないボードを使って、技術が上がり、テイクオフまでこぎつけたとしても、自分に合っているボードと比べれば、乗りづらい事には、いつまでも変わりません。
ちなみに、テイクオフが出来るようになると、「波に乗る」という感覚が理解出来るようになりますが、この感覚を掴む事こそ、ものすごい重要で、これをすばやく理解できるようになる人は、あっという間にテイクオフ出来るようになっていきます。
ちなみに、テイクオフの方法については、こちらから。
テイクオフに特化した商品は、こちらから。
さてて、ここからが本題ですが、ボードを選ぶときに大切な選定方法について説明したいと思います。
まず始めに、サーフボードのロッカーについて。
ロッカーというのは、ボードが反り返っている部分の事を指しますが、ノーズロッカーとテールロッカーというのがあり、この反り返りの角度で波に対する接水面積が異なります。
いうなれば、
・ロッカーが強いボード 回転性に優れる
・ロッカーが弱いボード 直進性に優れる
と考えて頂ければ、結構です。
この事から、初心者のうちには、安定性も考慮してロッカーの弱いボードを選定する事が得策です。
腰以上の波でホレていたりすれば、ロッカーの重要性に嫌でも気付かされます。
次の話として、レールについてお話をします。
レールとはサーフボードの側面の事になりますが、今年からサーフィンを始めてやる方は、一見、全てのボードは同じように見えるかもしれませんが、全く違います。
一般的にレールには、3種類あって、
・ロー
限りなく薄くしているので、結果、浮力が無く、レールを深く入れたターンが可能になる反面、加速性能が劣る。
・ミディアム
テーパー(ロー)とポキシーの中間で、一般的なデザインと性能である。
・ポキシー
浮力が十分にある為、加速性能に優れているが、レールを入れたターンがやりづらい。
等があげられます。
弊社で製作した初心者向けのテイクオフに特化したモデルのブルーのサーフボードは、完全に、このポキシーになります。
つまりは、ゆったりとした感じで楽しむクルージングモデルとも言えます。
次にお話しするのは、長さ・幅・厚みについてです。
一般的に、
・身長 165〜170cm 体重 56〜60kg
長さ 6’3〜6’4 幅 18 3/8〜18 5/8 厚み 2 1/4〜2 1/2
・身長 171〜175cm 体重 61〜65kg
長さ 6’4〜6’5 幅 18 5/8〜18 3/4 厚み 2 5/16〜2 1/2
・身長 176〜180cm 体重 66〜70kg
長さ 6’5〜6’6 幅 18 3/4〜18 7/8 厚み 2 7/16〜2 1/2
と、考えて下さい。
これが初心者向けのボード寸法です。
ちなみに、体重はあくまで目安として考えて下さい。
筋肉で重いのか?脂肪で重いのか?同じ体重でも、異なってきます。
一般的に脂肪は浮くけど、筋肉は重いので、沈むと言われています。
これを私も、ここ最近の筋力トレーニングで実感しています。
しかし、これ以上大きなサイズのボードになってくると、ファンボードというカテゴリーに分類されるかと思います。
弊社で製作しているモデルの大半は、この寸法域に収まっています。
サイズで言えば、初心者向けボードという名前で販売されている多くは、この採寸に当てはまるかと思いますが、弊社が異なるのは、レール形状やフィンボックスの取り付け位置、また美観が絶対的に異なる点が挙げられます。
幅は広くなればなる程、テイクオフ時に安定しますが、その反面、波の凹凸も拾いやすくなり、荒れた波では、寧ろ、やりづらくなるかもしれません。
波の大きさは選んでも(初心者には危険な高さもある為)、水面まで選んでいては、いつまでたっても入水できず、成長も遅れてしまいます。
それ故、極端に大きな幅のボード製作はしていません。
初心者向けには、48cm前後の幅のボードをオススメしています。
厚みについては、当然浮力と関係していきます。
浮力があればあるほど、ボードが水面から出ようとする面積が大きくなり、ボトムボ表面に水が走りやすくなり、結果としてテイクオフがしやすくなります。
ハドルが飛びぬけて早いのであれば良いですが、初心者のうちには、厚めの6cm前後をオススメします。
長さは、厚み同様浮力と関係しているものですが、初心者向けショートボードは大きいが故、旋回等に、少し重い印象を与えます。
中級者用になれば、短くなるので旋回性にも優れていきますが、反面、浮力が無いので、テイクオフには、とても労力がいるようになってきます。
まずは、長めのサイズでオススメします。
弊社が他社と異なるとされる「フィンの位置」については、若干後方に設置されています。
あくまで、初心者がテイクオフまでの一連の流れを速める為に設計されたモデルになりますので、テイクオフを行う事に特化しています。
後方配置をする事で、直進性を増させ、クルージングを楽しむモデルといっても良いかと思います。
まだまだ、色々選定基準はありますが、また今度のブログで説明していきたいと思います。
お客様から私への成績表です。
ポチっと押してくれた数が多ければ、それを指針にして活動を行なっていきます。