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元バイクの走り屋が思う90年代の話について。

今日は、昔懐かしい、当時の話について。

 

ネットなんかでも時々見る神奈川県の走り屋の話についてですが、あるチーム(これは知り合いも入っていたので、ぼかしますけど)は、喧嘩が強くないと入れないとか、速くないと入れないとかあるけど、うーん…

 

 

 

速いって、どれぐらいを速いと思っているのか解らないけど、確かに遅いと入れないのは間違いないと思う。

 

例えば、それぞれのスポットで最速の人だけ集めたチームかって言うと、多分、そこまで速くないんじゃないかな…

 

かなり速い部類の人間しか入れないなら、それはその通りだと思うけど。

 

 

で、何で、そう言うかって、現役時代に後ろに、くっ付いて走った事あるし。

 

俺でも、ついていけるので、最速ではないと思う。

 

だったら、同じチームの友人の方が速かった。

 

 

 

で、喧嘩の話。

 

皆が皆、喧嘩強い訳ではないだろうし、そういう人もいるってぐらいだから、「喧嘩強くないと入れない」は無いんじゃない?

 

ネットの情報を見ていると、当時を知っている人間からすると、尾びれ背びれがついて、大袈裟になって伝わっているようにしか感じないんだよね。

 

ちなみに有名チームの人間がやられた話とか、抗争の話は、地元の先輩経由で聞いていたけど、やった人間は、不良が多くて有名な地元のチームの人で、それから何年か後に、その地元あたりの人間達と、とび職で一緒になるんだけど、マジでキツイというか、ガラ悪いと思うよ。

 

ヤ〇ザの事務所みたいな感じだったし。

 

 

 

まあ、暴走族の縦社会の会社だったから、そうなるっちゃそうなるんだけどね。

 

その当時、「よく、あそこでやっているね」って周りから言われていたもんね。

 

 

 

かなり有名な会社で、横浜悪くて有名な先輩達全部詰め込んだ感じの会社だった。

 

あそこに入って、自分も知らないうちにドンドン変わっていったもんね。

 

気付いたら、あまり怖いものがなくなったっていうか、その人達が怖い人ばかりなので、必然というか…

 

 

 

 

ちなみに、喧嘩が強いというか、喧嘩上等だった人間は、昔は、どこのチームにもいたよ。

 

だから、そのチームだけが「喧嘩する」って事はないんじゃない?

 

 

 

なんなら、私も、その当時、暴走族と喧嘩になっていたからね。

 

相手が喧嘩が強くて有名な人間だった(今でもネットで名前が時々出てくるらしい)ので、卑怯もへったくりも関係なしに、木刀もって、待機してましたけどね。

 

 

 

結果として、相手から手打ちにしたいと言われて手打ちになった事件だったけど、これ一つだけじゃなく、沢山のトラブルを抱えていたよ。

 

自宅にのっこまれて撃退した事や、話せば沢山あり過ぎてキリがないけど、じゃあ、俺が不良だったか?といえば答えはNo

 

 

 

どっちかって言うと、警察官になりたかった人間でした。

 

困っているおばあちゃんおじいちゃん助けたいって思っている人間でしたね。

 

 

 

不良の友人は多いけど、彼らの様に、「悪」に、なりたいと思わなかった。

 

見ず知らずの憎くない人間を殴りたくも無いし、喧嘩が好きなわけでも無い。

 

 

 

修行と称して、横浜で強そうな奴見つけて、いきなり後ろからぶん殴って「俺と喧嘩しようぜ」なんてしたくないし。

 

これは友達が実際にやった話なんだけどね(笑)

 

悪くなるなら、それを強要される時代だったよ。

 

 

 

 

不良かどうかでなく、その当時の走り屋は、暴走族崩れというか、暴走族から走り屋に転向した人間も、かなりいたので、必然的に荒々しい感じになったんですよ。

 

特に同世代は、そんなのが非常に多い。

 

 

 

自分の仲良かったダブりの先輩は、走り屋始めた時、CBXで走っていたもん。

 

で、途中から「なんか違うな」と思ったのかNSRを買って走っていたみたいだけど…(笑)

 

 

 

神奈川仕様って言って流行っていた改造の仕方は、基本的に小田原勢の印象が強いかな。

 

小田原って箱根丹沢も近いので、走り屋になりやすい土地柄っていうのと、不良っぽいイメージが強いので、そう言うの好きな人多いから、皆、カッコいいって思うんだよね。

 

なんていうか、いじり方がゴリゴリの走り屋玄人っぽい感じするのよ。

 

それがまた良いんだろうね。

 

 

 

 

自分らも走り屋やっている時は、小田原勢の単車渋いなーって思っていたもん。

 

まあ、あの人達、車の走り屋になってもセンスいいから、俗にいう神奈川仕様は「小田原仕様」なのかもしれない。

 

 

 

CBRで片目潰して乗っている乗り方は、横浜湾岸系だろうけど。

 

あとはかな? 基本爆音で、割れるような音っていうか、そう言うのを好む人が多かったように感じる。

 

というか、速い人が、そういうマフラー入れていたので、憧れる様になったんだろうけど。

 

 

まあ、横浜勢はお金ないから、既存のカウルに少しだけ加工して、塗装して乗っていた人多いと思う。

 

俺の事なんだけど(笑)

 

 

 

だから、窃盗なんかが走り屋同士でもあった。

 

豪快に持って行っちゃうんだから(笑)

 

 

 

俺の単車にも窃盗容疑が掛けられたけど、窃盗しまくっているっていう噂のチームのやつに言われたくない(笑)

 

 

 

昔あったバリマシっていう雑誌は、友人が結構載っていたけど、某有名なチームは、ほとんど載ってないじゃないかな?

 

何でもメディア露出は極力控えろって感じだったみたい。

 

そんな噂を聞いたことあるけど、確か一度載ってなかったっけ?(笑)

 

まあ多分、犯罪行為をした時足が付きやすいからなんだろうけど(苦笑)

 

 

 

 

ちなみに、昔は遅いのに走っていると殴られるって話は、本当です。

 

正確には遅いのに、速い人に道を譲らないで走っている「てめー、遅えんだから、道譲れよ!」って言われて殴られると。

 

 

 

要は今みたいに、みんなで仲良くではなく、もっと殺伐として、チーム対抗戦みたいな感じで走っていたんですね。

 

そうなると、根性ない人間は、速い人が走っていると走れないので、ギャラリーに回って、見ているって感じです。

 

 

 

同じチームで走らない奴いると、「なんで、おめーは走らないんだよ。ブルってんのかよ」とか言って、嫌がられていた時代ですね。

 

やっぱり殴られるのがあるので、委縮しちゃう奴は委縮しちゃうみたいで、走り屋やるのが嫌になるらしい。

 

それで、「にわか走り屋」みたいになっていくっていう(笑)

 

 

 

 

私が最初に走り屋って存在を教えてもらって見に行ったのは、横浜ヘリポートでした。

 

20台ぐらいしか走ってないのに、ギャラリーで300人近くいたんじゃないかな?

 

 

 

初めて見た時の感動は忘れられなくて、いつか、あの集団の中に混じりたいって思って、日曜日に朝とかに練習しに走っていましたね。

 

とにかくその当時自分が見たヘリポートの集団がカッコよく映って、それから1年ぐらいいろんな場所に行って、速い人とバトルして、初めて土曜の夜のヘリポートで走りましたね。

 

 

 

自信がついたころにヘリポートに行って、「自分も、やっと、ここまで来れたー」って言って、勝手に感動していましたもん。

 

 

その当時は、ブルメタスカイブルーNSRで走っていましたね。

 

 

 

基本的に、ネットで出回っている話の大半は、その当時の中心人物的立ち位置に居た人達を賞賛するような話ばかりで、大袈裟に伝わっているけど、実際には、ちょっと言い過ぎだと思う。

 

 

 

その当時、無名にも拘らず、彼らよりも速い人はいたけど、当時の中心人物達は、村社会みたいで、その村にいる人達は自分よりも強い人間とか速い人間認めたがらないから、自分達だけの輪の中で、色々言っている感じがするかな。

 

それがネットに出回っているように感じる。

 

つまり、井の中の蛙ってやつかな。

 

 

 

 

ネームバリューが先行し過ぎているので、負けられないから、そのスポットばかりしか行っていないみたいで、あまり違うスポットで見たこと無いもんね。

 

我々は、何処でも早く走りたいので、色々行っていたけど。

 

負けたっていいじゃない、速い人とバトルできれば楽しいんだから。

 

 

 

行っていたのは、横浜ヘリポート、横浜美術館、大黒S字?、新木場だっけ?あそことか、フェリーふ頭とかかな。

 

あと何回か行った事あるのが、裏バイオ、椿ライン、丹沢湖、戸塚カントリー、この辺は一度か二度ぐらい。

 

 

 

戸塚カントリーは、ギャラリーコーナーの立ち上がりで、ハンドルぶれてコケるので、一撃で走らなくなった。(笑)

 

ステアリングダンパー無いと怖くて走れないし、あそこは高速コーナーですよね?

 

30km/h道路なのに、速い人は180km/h出ているって言うけど、そんな速く走れないよ…マジで怖いよ。

 

せいぜいギャラリー抜けた直線で160km/hぐらいだったな。

 

あそこで、何か飛び出したら、絶対に止まれないよ、マジでヤバいから。(苦笑)

 

 

 

東京は大勢で走って、抜いたりするのもありなんで、怖いんですよね、速度差がありすぎて。

 

まあ、お祭り気分で行っているぐらいの感じだったかな?

 

 

 

話し戻すと、同じチームの友人は無名だけど、めちゃくちゃ速くて、その中心人物達に睨まれていたもんね。

 

 

 

一回、俺の友達が、横浜ヘリポートタチ悪しに行ったらしいけど、何でも色々あったみたいだね(笑)

 

この辺は、それぞれの名誉の為に、凄い濁しておくけど(笑)

 

そんな彼らも今は現場監督になっていますよ。

 

 

 

あとの同級生は真面目に働いている奴もいるし、レーサーになった奴もいる(ドリフトでプロみたい)し、あとは、自分なんかの地元の奴は、現役でやっている奴、何人か居るみたいですね。

 

最近会ってないから知らんけど。

 

 

 

 

今の人達と比べると、仲良くやろうじゃなくって、走り屋も暴走族も舐められたくないって思いが強くて、自分の看板背負って走り屋やるなら、「やんなら、やるぞ」って感じの人が多かったんじゃないかな?

 

 

 

だから、警棒ナイフ積んでいたりする人もいたみたいだし、バトル上等なんて言葉は、恰好ではなく、本当に「上等」だったんだよね。

 

だから、上等って言葉を使う事は、今と比べてとても強い意味に感じたかな。

 

 

 

我々自身もいきなり襲われて、拉致された事もあるので、走り屋やるという事は、いずれ「喧嘩もしないといけない」って事を覚悟しないとって感じだった気がする。

 

 

 

まあ、暴走族のノリの人が多かったよね。

 

 

 

だから、自分よりも下の人間達は、平和的にやっているみたいだし、いいんじゃない?

 

誰でも仲良くなれそうだもんね。

 

親しき仲にも礼儀はあるので、その礼儀だけしっかりとしていればね。

 

 

 

まあ、某有名チームは喧嘩が強くないと入れないなら、負けている事もあるんだから、チームに在籍し続けられないわな。

 

ネットの情報なんて、そんなもんよ。いい加減なものだよ。

 

 

 

まあ一つ言えるのは、昔の方が手が出るのが早くて、暴走族のノリでやっている人が多くて、意地悪な奴が多かったって事。

 

馬鹿にしてみたり、すぐにチームの喧嘩にしようとしたり、ヤ〇ザ出したりと、まあ色々あったよ。

 

 

 

その当時、走り屋の友達もいたけど、学校でつるんでいたのは、暴走族っぽい奴とか暴走族が多かったかな、自分の周りは。

 

良い奴多かったから、自然とそうなったんだけど、皆も、そんな感じだったと思う。

 

 

 

だから、その当時タチ悪って言って、走り屋つぶしをしに来る人間がいるんだけど、それが友達だったとか…

 

後輩も木刀でひっぱたかれて、相手の特徴聞いたら、友人だったり、先輩もボコボコにされてヘルメット海に投げられて、話を詳しく聞くと、やっぱり友達だったとか。

 

「おまえふざけんなよ、あいつ俺の後輩だし、先輩もいるんだぞ。マジでやめろよ!」って言ったら、笑って謝っていたけど…(笑)

 

 

 

うちのチーム自身も、他のチームと揉めて、この発端というのが、友人の事を指さして馬鹿にして笑った奴らが居たと。

 

どうも話を聞いたら、それは俺の地元の方の一個上の先輩で、その馬鹿にされた原因が俺にありそうだと。

 

 

 

俺の事で馬鹿にされたら、友達に申し訳ないので、全員に抗争してもいいか?確認取って、宣戦布告。

 

たまたま、土曜日の深夜にたまり場があって、そこにそいつらのチームの後輩が居たので、そいつ呼んで「俺達に文句あるなら、弱い奴イジメてないで、俺に直接連絡しろ。〇〇〇にも言っとけ!」」って言って、番号教えて喧嘩しようと思っていたけど、待てど、待てど、連絡来ない。

 

 

 

で、うちのチームに暴走族から走り屋になった後輩がいて、地元の先輩と深夜のたまり場にいたら、当事者が来たらしいんだけど、俺の後輩に挨拶だけして帰ったみたいで、その時の後輩が「いやー、先輩、あいつ、ビビってますよ」って言っていたから、「だったら、挑発なんてするんじゃねーよ。まあ、これ以上、友人馬鹿にしなければ良いんだけど」って言って、結局抗争にもならずに、話は解決したとか。

 

 

 

その後輩は、お薬が好きで少年院出たばっかで、友人のところで現場作業していたんだけど、仕事終わりに、先輩に呼び出し食らっていて、その地元の先輩が色々厳しかったので、その後、自〇しちゃったんだよな。

 

何で〇んだんだよ。一言、相談して欲しかった。

 

未だに、お前の事忘れられないよ。暴走族から走り屋になったからか、単車のセンス渋かったよな。不良っぽくてさ。

 

 

 

 

話し戻すと、その揉めた相手の人は、そのチームのOBで、クレスタのシャコタン、フルスモークで、不良っぽいやつだったから、根性あるのかと思ったけど、そんなもんかなって。

 

 

 

今の旧車会なんかが、その当時の走り屋の立ち位置に近いかもしれない。

 

現役時代に暴走族やるんだったら、喧嘩は当然出来ないと駄目だし、喧嘩の為に集まっているんだよね。

 

先輩からのヤキもバチバチ食らうし、根性ないと努まらないんだよ。

 

 

 

 

そんな風に辛い思いしながら、少年達なりに、命を掛けて、その看板を守ろうとするんだよ。

 

 

 

だから、自分の看板には、そんな思いがあるから、そんな簡単に知らない奴なんかに、自分の特攻服に袖を通させないんだよ。

 

だからこそ、当時は半端な奴は暴走族には入れなかったし、不良と、そうでない人間のカラー分けがはっきりしていたんだよね。

 

 

 

でも、今の旧車会は、昔と形が違って、喧嘩する訳ではないし、現役時代そういった思いをしてきた人間ではないけど、大人(19歳以上)になってから、暴走族の真似事している人もいるよね。

 

ただ暴走族が好きって事で。

 

暴走族の良いとこ取りだけをしているっていうね。

 

それに近い感じなんじゃないかな。

 

 

 

俺達が若い頃、暴走族じゃないのに、暴走族の単車乗っていたら、速攻で絡まれるし、ヤキ入れられるよね。

 

周囲から何も言われず、トラブルのない人間は、相当、喧嘩強い奴じゃないと難しいと思う。

 

昔の暴走族だったら、その半端な立ち位置は許さないだろうからね。

 

 

 

 

 

なんか、暴走族と走り屋、チーマーが入り乱れていた時代だった気がするかな。

 

まあ、簡単に言えば、ネットの話は、話半分の方がいいよ、マジで。

 

知ったような物言いして語っている人間の大半は、その目で見た訳ではないんだから。

 

 

当時を知っている人間から聞きかじった話で、マウント取ろうとしているんでしょ?

 

当時を知っている人間から聞いている話も、尾びれ背びれついている場合があるからね。

 

 

 

だから、俺も聞いた話は「〜らしい」程度にしか話せないし。

 

見たものは断言するけど(笑)

 

 

 

ただ、小田原勢は不良っぽくてかっこよかったのは、本当だよ。

 

一人、スポットで会ったことあるけど、「ぶっこみの拓」の竹丸みたいな頭していて、物腰やわらかい人が居たな。

 

「この前、小田原にいましたよね?」って話しかけられて、そこで仲良くさせてもらったんだけど、それっきりかな、彼とは。

 

今、なにしているんだろうね、彼は。