エンジン回りからカシャカシャと音がする原因は? カムチェーン調整方法!! Dトラッカー KLX250
今回は、以前からエンジン回りからカシャカシャと異音がして、気になっていたので整備をしようと思います。
ちなみに、「カシャカシャ」する異音は、かなり大きく、ケースに擦れているような音にも感じます。
この場合は、カムチェーンが伸びている場合が大半です。
タペット音であれば、よーく耳を澄ますと「カチッカチッカチッ」といった感じで、結構小さな音です。
これは、カムシャフト周辺の異音になるので、トップカバーをあける必要性が出てきます。
「ジリジリ」「カタカタ」した感じの音は、今までの経験でいうと、おおかたシリンダー内部でピストンリングとの変な摩耗やクリアランスが大きい時の音だったりします。
このカタカタした音が厄介で、スラップ音といいますが、オイル管理をしっかりしていないと症状が出てきて、コンロッドが曲がっている場合にも出てきます。
エンジンを久しぶりにかけたり、エンジンが冷えている時には、オイルがしっかり回っていないので、ちゃんと暖気することで、極力シリンダー摩耗を防げます。
もし、ピストンリングが完全に欠損していたりすれば、圧縮不足で、エンジンはかからなくなります。
「ジリジリ」した感じであれば、すでに手遅れですが、オイル管理はしっかりとしながら、腰上OHになります。
「カタカタ」した音だと、最悪コンロッドも壊れているので、腰下OHになりますので、備えておきましょう。
どちらも、高額な修理費が発生しますので、オイル管理はマメに行ってください。
今回は、カムチェーンの調整です。
まずは、エンジンとキャブレター付近に、上記のような場所があります。
これはラジェットでないと外せない場所になっていますので、別ページで述べている商品を購入して下さい。
8mmと12mmのコマを使って外します。
奥側は最初に外せますが、手前側の8mmは、中央のカムテンショナーを外さないとボルトが外せません。
なので、ここで外します。
外れると、ボルト + パッキン + ばね が出てきます。
このばねでカムテンショナーを押しているんですね。
手前の8mmのボルトがとれると、カムテンショナー + Oリング が出てきます。
カムチェーンが緩んでいるので、ギザギザの部分を少しだけ引っ張り出します。
1ノッチ出しては、エンジンをかけてみて、音を確認して、まだ足りなければ、もう1ノッチ出すといった感じで、行ってください。
これで、エンジン音が静かになりましたが、あまり張りすぎないように注意してください。
張りすぎてチェーンが切れたら、高額な修理代になるので・・・
ちなみに、最近パワー落ちたなーと思っている方やアフターファイヤーがすごいなーっと思っている方であれば、改善するかもしれませんよ。
カムチェーンがしっかり張られると、バルブが適正タイミングで稼働して、改善される場合もありますので。
お客様から私への成績表です。
ポチっと押してくれた数が多ければ、それを指針にして活動を行なっていきます。