レースに必要な物 第二弾! オイルキャッチタンク ガソリンキャッチタンク DIY編! オフロード車 モタード
多くのレースでは、転倒時にオイルやガソリンがコース上に飛散しないように、オイルキャッチタンクやガソリンキャッチタンクの装備が義務づけられていますが、今回、それを自作してみようと思います。
オイルキャッチタンクは、レース場によって異なるようですが、おおよそ500ccぐらいを入れられる容器があればいいんじゃないか?と思います。
レギュレーションでは、確か金属製のものを使用する事となっていますが、今回はまだレースに参戦するわけではないので、仮容器で行います。
ちなみに、今から取り付けようとするオイルキャッチタンクのホースは、元々クランクケースからフィルターボックスへ純正ホースが通っています。
この元々付いていたブローバイガスホースの役目について簡単にお話しすると、シリンダー内部のシリンダー壁とシリンダーリングの間に僅かながらの隙間があり、
この隙間から、わずかながらの生ガス等が、シリンダーよりも圧力の弱いクランクケース内部へ移動します。
これにより、クランクケース内部の圧力が高まり、生ガス等の逃げ場がなくなると、パッキン等のつなぎ目から圧力が逃げたり、クランクケースを破損させて逃げていこうとします。
これを防止するのに、ブローバイガスのホースが通っているんですね。
ちなみに、このガスが、クランクケース内のオイルと混じったりすると、オイルが酸化してきたりします。
オイルが減ったりする場合は、このようにオイルがシリンダーリングのわずかな隙間などから燃焼室に通って、一緒に燃焼されることが大半です。
あまり距離走っていないのに、オイルがやけに減るのであれば、シリンダーリングの摩耗などを疑った方がいいでしょう。
すごい簡単に説明するとですが・・・
そして、今回取り付けるオイルキャッチタンクは、この役目と転倒時のオイルの貯蔵庫のような役目を果たします。
とりあえず、役割が理解できたところで、早速施行スタートします。
まずは、ホースの選定です。
今回使用したガソリンキャッチタンクのホースは、
・[8182351]ピスコ ポリウレタンチューブ レッド 10×6.5 20M UB106520R
・カクイチ 透明ホース 9×11 20M
を使用しました。
オイルキャッチタンクについては、
・TRUSCO ブレードホース 19X26mm 5m TB19265
・TRUSCO ブレードホース 12X18mm 5m TB12185
・uxcell クランプ 調整可能 16mm-25mm ウォーム ギヤ ホース 5個入り
を使用しますが、ホースがそもそも大きいので、別途φ16−φ19のホースを短く切って、母材のホースの中に入れて使用しました。
まずは、ガソリンキャッチタンクでは、キャブのこの場所と、
キャブレターの、この場所にホースを付けて、取りまわしていきます。
ポリ広口瓶 250ccにホースが入るぐらいに穴をあけて、
このような形で取り付けます。
これだけだと、ホースと開けた穴に隙間があるので、
セメダイン シリコーンシーラント 8000 業務用 水回り タイル目地用 330ml ホワイト 1本を穴の間に塗布します。
それが出来たら、今度は元々ついているブローバイガスのホースが、クランクケース → フィルターボックスに向かって付いていると思います。
これを外して、クランクケース → オイルキャッチタンク → フィルターボックス の順番で取り付けていきます。
まずは、新しいホースをオイルボックスから出ている上側の差し込み口に取り付けて、
元々付いていたブローバイガスのホースの差込口は、φ17−19のホースを取り付け、中にシリコンシーラントを入れて塞ぎます。
こちら側はエアーフィルターボックスの下側になるのですが、確かレギュレーションよっては、下側メクラにしないといけないので、下側を潰しました。
全体を確認すると、こんな感じですね。
今度は、クランクケースの上っていうんですかね、車体の中央付近から出ている差し込み口にホースを取り付けます。
今度は、この二本を左側に伸ばしていきます。
最後に、前方にホースを回してオイルキャッチタンクに入れ、シリコンを塗布して終わりです。
アルミ製のオイルキャッチタンクが来たら、これを外して取り付ければ完成です。
追記
後日アルミのオイルキャッチタンクを付けました。
まあこれも仮止めですけど。
オイルキャッチタンク キャッチタンク エンジンオイル 汎用 アルミ製
外観はこんな感じになりました。
お客様から私への成績表です。
ポチっと押してくれた数が多ければ、それを指針にして活動を行なっていきます。