アクセルをひねると高回転・中回転時に息継ぎが出てくる症状やアイドリング時のエンストについて キャブセッティング編! Dトラッカー KLX250
このところ、寒くなって、空気の気密性が変わってきたので、高回転時に息継ぎのような症状が出てきました。
今日は、これらを治して、更にトルクフルにしようというお話です。
その前は、現在のDトラッカーのスペックについて。
・排気系 社外マフラー メーカー名不明
・吸気系 ツインエア Twin Air エアフィルター 87年以降 KX、KLX、KDX 22640 151109
+ KXL250用ブタ鼻
・キャブ デイトナ(DAYTONA) メインジェットプロセット(D) #135,138,140,142,145,148 各1個 37185
#130
パイロットジェット #35 → #38
ジェットニードル ワッシャーの位置 中段
ってところですかね。
このセッティングだと、この時期、アクセルを1/4〜1/2 と 4/3〜全開のあたりで息継ぎのような症状と、アフターファイヤー?(エンブレ時にパンパンいう)が出てきます。
ちなみに、ガソリンが薄い時と、濃い時の症状を簡単にまとめてみると、
薄い時の症状
・プラグの中心が白い
・マフラーからパンパン音がする。 ※排気漏れしている時にも出るので、排気漏れしていないか先にチェックして下さい。
・息継ぎをする(ガクンガクンする。)
・ガス欠状態の時のようなエンストをする。
濃い時の状態
・プラグが真っ黒になる。
・ゴボゴボという感じになって、スムーズにスピードが出ない。
・アクセルを開けた時に、フンづまりのような状態になるが、ある一定の場所で、一気に加速する。
以上が、簡単な症状の違いです。
ちなみに、アクセルの開閉具合によって、どこで症状出るかで、エアースクリュー、スロージェット、ジェットニードル、メインジェットのいずれかをいじることになります。
では、アクセルのどの位置症状が出るかで、どのような対策をするかについてもお話します。
まずは、アイドリング時〜開閉度1/4ぐらいの時
・エンジンの息継ぎ、ガス欠症状が出る場合、 エアースクリューを1/4〜1/2回転に左回しにする。
※ちなみに、エアースクリューは、右回しで濃くなり、左回しで、薄くなります。
・これとは逆にコボコボとした感じでふけ上がる場合には、逆のことをします。
また、上記と同じ開閉度での症状の場合、エアースクリューをいじっても治らない場合、スロージェット(SJ)をいじることになります。
こちらの場合、スロージェット自体の番手を上げる事となり、番手を上げると濃くなり、番手を下げると薄くなります。
次に、アクセルの開閉度が1/4〜1/2での症状がでた場合。
息継ぎ、ガス欠症状の場合の対策としては、
・ジェットニードルのクリップが付いている位置を下にずらすことになり、クリップの位置を上にあげると薄くなり、下に下げると濃くなります。
・逆にコボコボした感じ、かぶった感じの場合の対策は、逆のことを行います。
症状がわかりずらい場合、2段ぐらい動かして調子をみて下さい。
次は、アクセル開閉度1/2〜全開で症状がでた場合。
回転の上昇がやけに軽かったり、 パワー感がなく、息継ぎ症状が出た場合の対策としては、
・メインジェットの番手を高くする。
逆の場合に、プラグが黒かったり、かぶってしまったりする場合は、メインジェットの番手を下げる。
番手を上げれば濃くなり、下げれば薄くなります。
これらがおおよそ、どのあたりでどの症状が出るかで異なる解決方法です。
で、今回は、全開時に、ちょっとした息継ぎが出るようになったので、メインジェットの交換をしたいと思います。
まず、カウルをすべて外してから、
タンクを外します。
タンクはシート外した後に、3点で止まっているので、取り外します。 たしかM8かな??
こちら側と、逆側にもねじで止められていますので、外します。
タンクを外すと、今度は燃料コックを外すんですが、2点M8で止まっていて、それを外し、コック自体を「OFF]にして、ホースを抜き取ります。
タンクを外したら、今度はリアブレーキリザーバーの取り付けネジを外して、キャブを出しやすくしておきます。
そしたら、スロットルセンサーのコネクターを外すんですが、これは、外してはいけないってことになっているようなんですが、外してはいけないというより、「外して走ってはいけない」んじゃないかな??・・・よくわからないけど・・・
なんでも外した人の話だと、マシンが荒々しい感じになるんだとか・・・
まあ、今回はキャブレター外すんで邪魔になるから、とりあえず外します。
アイドルスクリューを上に引き抜いて外し、
クーラントホースを両側外します。
クーラントホースを外すと液が出てきますので、何かでメクラしてください。
私は、ねじで押さえました。
エアークリーナーダクトは、2か所で止まっているので、プラスドライバーでバンドを緩めます。
スロットルワイヤーのナットをM10スパナで緩めて外すと、ワイヤーに余裕ができるので、チップを外し、ワイヤーをキャブから取り除きます。
2本ワイヤーが通っているので、これを2か所行い、外したら、
キャブレターホルダー側のバンドも外します。
これで、キャブレターが外れます。
これが外れた状態ですね。
ひっくり返すと、こんな感じになりますが、+ドライバーで蓋を外します。
開けると、メインジェットをマイナスドライバーで取ります。
これ真鍮なので、閉める時には、馬鹿みたいに強い力で締めないで下さいね。
ちなみに、ドライバー挿している所が、メインジェットで、キャブレター内には、その他にジェットニードル、スロージェットがあります。
これがメインジェットですね。
今回はデイトナ(DAYTONA) メインジェットプロセット(D) #135,138,140,142,145,148 各1個 37185
#130 → #135にセッティングします。
で、今回は、スロットル開閉1/4〜1/2のあたりでも、息継ぎが出ているので、ジェットニードルをいじりたいと思います。
まずは、キャブレターのメインジェット側とは逆側の蓋を+ドライバーで開けます。
開けると、バキュームバルブがあるので、これを外します。
外れると、こんな感じ。
で、今度はこれをばらします。
ばらすと、4つのパーツに分かれます。
この針みたいのがジェットニードルで、今回はこれをいじります。
この上に小さなワッシャーみたいのが取り付けられていて、上の方にこのワッシャーみたいのを取り付けると薄くなり、下側につけると濃くなります。
で、今回は、中段についていたので、2段下に取り付けて、濃くしていきます。
あとは逆の手順で取り付けて完成です。
で、今度はアイドリング時のエンスト状態を改善する為に、パイロットスクリューを調整します。
上記では、エアースクリューついて触れましたが、Dトラッカーではパイロットスクリューがその役目を担います。
ちなみに、エアースクリューでは、エンジンに送られる空気の量を調整し、締めこむと濃くなり、緩めると薄くなります。
パイロットスクリューでは、エンジンに送られる燃量を調整し、締め込むと薄くなり、緩めると濃くなります。
今回は、アイドリング時のエンストになるので、燃調が薄いので、濃くするためにパイロットスクリューを1/2回転緩める、つまりは左に回します。
場所はキャブの下側に細いマイナスドライバーが突っ込めるぐらいの場所があり、そこがパイロットスクリューの場所になります。
これで、エンストしなくなったので、OKとします。
とりあえず、トルクフル状態になりましたねー。
これで息継ぎから解消できました。
お客様から私への成績表です。
ポチっと押してくれた数が多ければ、それを指針にして活動を行なっていきます。