セルが回らない!!対処方法 ならびにスタータモータのOH編 Dトラッカー KLX250
本日はDトラッカーのセルが回らない時についてのお話です。
まず考えられる原因について
・バッテリーの劣化
・セル部分のリレーのショート
・セルモーター内部部品の摩耗
などが考えられます。
電力が低下すると、ライトは付いてもセルが回らない等の症状が起き、そのうちにはライトも付かなくなります。
今回は、セルを回そうとするとライトが付き、セルを回す時にリレーのカチッカチッという音がするので、恐らく電力不足 + セルモーター内部部品の劣化だろうと思います。
とりあえず、もうしばらくはこのまま使用しますが、出先でいきなりセルが回らなくなると困るので、こんな時にどうすればいいのか?について説明します。
セルを回しながら、スターターモータギアカバーをハンマーでぶったたく。ただ、これだけ。
出先でセルが回らない時にはお試しあれ。
但し、そろそろセルモーターが回らなくなるので、早めにセルモーターを交換する事をお勧めします。
あくまで簡易的な方法としてトライして下さい。
追記
セルモーターが回らなくなってきたので、セルモーターのOHを行っていきたいと思います。
まずは、マフラーのエキゾーストパイプを12mmのソケットで取ります。
次にトルクリミッタのカバーを8mmのソケットで取り外します。
取り付けの際には、9.8Nmで締め付けます。
カバーが外れると、ギアが出てきます。
取り付けの際には、トルクリミッタのシャフトに二硫化モリブデングリースを塗布して取り付けます。
スタータモータのボルト×2ヶは、8mmのメガネレンチで取り除きます。
取り付けの際には、9.8Nmで締め付けます。
それが出来たら、トルクリミッタ側とスタータモータ側の連結部分をマイナスドライバーで少しずつこじりながら外します。
スタータモータ端子ナットがカバーの下に隠れているので、カバーを外して、10mmのメガネレンチでナットを外します。
取り付けの際は、4.9Nmで締め付けます。
そこまですると、何とかスタータモータを引き抜くことが出来ます。
次に、スタータモータアッシボルトを6mmのレンチで取り外します。
外れるとこんな感じですが、舌付きワッシャーの向きをこのようにすること覚えておいて下さい。
ばらすとこんな感じですね。
ハメる時には、エンドマークがそれぞれの部位にありますので、合わせて取り付けて下さい。
コンミテータを紙やすりを使って、清掃します。
こんな感じですね。
ブラシのカスが無くなるまで行えばOKです。
ちなみにコンミテータの外径を測り、φ27未満の場合、使用限度を超えているので、スタータモータを新品に交換する必要があります。
・スタータ 21163−1256
今度はブラシプレートを取り換えるんですが、端子ロックナットを外します。
取り付けの際には、6.9Nmで締め付けます。
で、今回使用した商品は、
・ブラシ 21039−1062
・Oリング 92055−1276×1ヶ
1370×2ヶ
1381×2ヶ
となります。
Oリングについては、エンジンオイルを少量塗布して、取りつけます。
スタータモータブラシの使用限度は8.5mmとなっていますが、今回取り外したブラシは、この数値を大きく超えているので、交換します。
あとは、組み付けて、終了です。
ここで注意点が御座います。
スターターモータのブラシを新品に変更しても、直らない場合があります。
スターターモータの中にあるアーマチュアに異常が無く、ブラシも問題なく、ハンドテスターでも検知できない何らかの異常がある場合があります。
その場合、諦めてスタータモータのAssyで購入した方が賢明です。
サービスマニュアルにも書かれていますが、どうにもならない問題があるそうですw
今回の修理は、ブラシだけの故障だと思ったので6000円掛けて、それでは直らなくて、結局Assyで購入する事になったので、余計に費用が掛かりました。
お客様から私への成績表です。
ポチっと押してくれた数が多ければ、それを指針にして活動を行なっていきます。