車の塗装が傷付いた時にDIYで治す方法! 塗装のひび割れや剥がれ等々・・・様々な症状に応用できます。
本日は、車のボディーに傷が付いた時、どうやって治すのか?についてお話していきたいと思います。
車関連で、最低限必要な整備方法などは全てブログに記述していきたいと思っていますが、そんなに都合よく色々壊れたりしないんですよね。
車屋ではないので、自家用車か社用車修理するぐらいしかないので、不特定に更新していきたいと思っています。
では、本日は塗装方法について。
たとえば、こんな感じの塗装の剥離というかひび割れがあったり、ぶつけてしまって、塗装が剥げてしまった場合のやり方になります。
まず使用するのは、
・ リョービ(RYOBI) サンダポリシャ PE-2010 本体のみ
・ サンディングペーパー #600 #1000 #2000
※今回は、塗膜が薄いので、上記番手で行っていきます。
BOSCH(ボッシュ) サンディングペーパー125mmφ #1200(5枚入) [2608605123]
イサム塗料 アブラロン ディスク_77mm[イサム塗料] 2000
・ 塗料 カラーナンバー R Brilliant Black Crystal P
※ARX クライスラー300cの純正カラーです。
・ ウレタンシンナー [16L] 協和化工・シンナー・うすめ液・希釈・車両・溶剤・洗浄用
※シンナーの番手については、季節によって変化します。ご自分の施工時期に合わせて使用してください。
・ 関西ペイント【PG80専用硬化剤 300g】自動車用ウレタン塗料 2液 カンペ
・ ソーラー ライト ボディーフィラー 905 3.5kg (硬化剤セット)【標準タイプ】
・ 1000mmx35m 自動車用マスキングシート/1巻 EA944MC-21A
こんな感じで行っていきます。
まず最初に傷がある部分を研磨していきますので、ポリシャー + サンディングペーパー #600 に水を含ませていきます。
傷のある部分をサンディングしていくんですが、今回は塗装の表面の割れのみなので、下地のサフェーサーの部分まで研磨していきます。
ポリッシャーでは当てずらい部分などは、無理してポリッシャーを使わず、サンディングペーパーを手にとって研磨します。
塗装の割れを全て研磨して、手で触った時に段差が無い状態まで研磨します。
つめに引っかかるようであれば、研磨が足りないということですね。
#600番手で、研磨が出来たら、番手を上げて仕上げてきます。
尚、塗装と板金に段差が出来ているようであれば、上記パテ等でしっかりと段差を埋めていって下さい。
研磨が完了したら、今度は油分を取り除いていきます。
これは重要な工程になるので、必ず行って下さい。
でないと、塗装をはじいてしまったり、経年劣化で、塗料が浮き上がってきてしまいます。
この事から、脱脂を出来るSOFT99 ( ソフト99 ) 99工房 シリコンオフ 09170 [HTRC2.1]を使用します。
他にも代用できるものがありますが、それは教材の中でも、異なる製作品ではありますが、説明しています。
詳細については、最後にリンクを張っておきます。
シリコンオフ材を吹き付けたら、綺麗なウエスで、ふき取って下さい。
せっかく拭いているのに、その傍から肌が触れたりしないようにしてくださいねw
油が付いてしまうので。
今度はマスキングテープを使います。
この時、塗装の補修面よりも大きく区切って貼り付けます。
部分的に小さく行うと、古い塗装の部分との境が解り易くなってしまいます。
そのことから、部分的に塗装するよりも、大きな面として捉え、塗装したほうが、ボカシがやりやすいです。
ちなみに、区切る場所は、板金の折り返し部分もしくは、パネル一枚が好ましいです。
テープを張り終わったら、今度はビニールの付いたマスキングを貼り付けていきます。
これは、マスキングテープは、正確に貼り付けて、ビニールのマスキングは、多少ルーズに張っていくという意味合いになります。
このマスキングをテープを上に張ったら、間が開かないように、しっかりと貼り付けて下さい。
ちなみに、部分的な塗装であっても、車全体を覆うようにしてビニールを張るようにして下さい。
思った以上に、霧状になった塗料が飛びますので。
そして、ここまで出来て、初めて塗装に入ります。
まずは、メーカー指定に合わせて、塗料 + ウレタンシンナー + 硬化剤 を計測していきます。
まず始めにサフェーサーを吹いて、下地を作ります。
今回のようなほんの少しの部分だけなら、下地塗装しなくてもいいかな?なんて思ったりしますが、結構がっつり塗装しなければならない場合、サフェーサーを吹かないで、軽く足付け程度にサンディングした状態で塗装すると、今まであった塗膜に対して新しい塗膜を重ねる事で、シンナーが古い塗料を侵してしまい、何か月か経過すると亀裂のような筋が入ってしまう場合があります。
これを防ぐ為にサフェーサーで壁のようなものを作り、新しい塗膜が古い塗膜を侵さないようにして下さい。
今回は小さな部分的な塗装になりますので、このままいきます。
まずは塗装面に対して真っ直ぐにガンを当てて、左右に振るようにしてガンを動かしていきます。
エアーコンプレッサー等の設備が無い方は、スプレー缶でも構いません。
但し、スプレー缶を使用する時は、容量が少なくなってくると、一定の圧力で噴霧する事が出来ないので、ムラの原因になったり、玉が出来たりしますので、使用際には注意して下さい。
使用する前に、暖かいお湯を張った桶の中にスプレー缶を入れて、使用するといいですよ。
ちなみに、この場合の塗装であれば、ボカシを入れていく時、リペアする部分を中心として、左右にガンを動かすと、軽くぼかす事が出来ます。
上手くいかない人は、SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン ボカシ剤 08004 [HTRC2.1]
というものが販売されていますので、それらを使用するといいかもしれませんね。
ちなみに塗装する時は、ダレない様に一定時間空けてから、重ね塗りしていきます。
うすーくうすーく塗り重ねていく感じですね。
塗装が完了し、一定時間空けてから、最後にクリアーを厚めに吹いていきますが、これも前述の通り、ダレない様に注意して下さい。
塗料が硬化するまで待ったら、最後の仕上げなんですが、鏡面仕上げにするのか?ここで終わるのか?は、ご自身の嗜好によって異なります。
慣れていない人が塗装をすると、やっぱり新たに塗った箇所は、結構わかってしまいます。
ようは、塗装の肌が出るんですね。
これが嫌なら、最低でも鏡面まで行ったほうが、誤魔化しやすいかもしれませんね。
しかし、鏡面となると、更に何手間もかけなければいけません。
ただ、本当の鏡面仕上げにするのであれば、そもそも下地の段階から異なる方法で施工しますが、技術的な問題もあって、初めて施工する方には難しいかと思いますので、ここでは割愛させて頂きます。
詳細については、こちらをご覧になって頂ければ、動画で説明をしています。
ただし、こちらは用途が異なり、サーフボードの場合になります。
やっている事は一緒なので、ご紹介させて頂きました。
ちなみに、完成品がこちら。鏡面まで行っています。
埃がついていますけど、拭けば綺麗になりますw
お客様から私への成績表です。
ポチっと押してくれた数が多ければ、それを指針にして活動を行なっていきます。