車の電圧が安定しないのでオルタネーターを交換!また固くて取れないねじ(ボルト)を外す場合 クライスラー300・チャレンジャー・チャージャー 外車
本日のお話については2点となり、
・電圧が低下する。又は安定しない場合
・固くて何をやっても外れないネジの取り外し
についてとなります。
まず初めに、以前は走っている最中の電圧は14.2V付近で安定していたのですが、ここ最近13.6V近くまで降下することが多くなってきました。
ま、13.6Vであれば、正常な範囲ではあるんですが、今までと異なるのは、やっぱり気持ちが悪い・・・
ここで私が不審に思ったのが、オルタネーターです。
車は、一番最初にエンジンを掛ける時にはバッテリーの力に依存していますが、エンジンが掛かり始めるとオルタネーターが作り出す電力に完全に依存してます。
で、このオルタネーターは、通常13.5V〜14.5V付近で電力を安定させます。
これを下回ったり、上回ったりすると、オルタネーターに何らかの故障があって、そのうちオルタネーターが電力を作り出せず、最終的にはバッテリーが空になり、車は止まってしまいます。
ただ、夏のような熱のこもりやすい環境では、オルタネーターの発電力が弱まります。
その理由として、バッテリーの温度が高くなると、化学反応が活発になり、充電されやすくなります。
そして、オルタネーター内にあるレギュレーターの調整電圧は、温度が高くなると低下し、バッテリーに対する過充電を防ぐのです。
その為、夏などは、オルタネーターの発電能力が落ちる、つまり電圧低下となる事も考えられます。
冬は電気が流れにくい環境になるし、夏は発電しづらい環境って、結構電気ってめんどくさいですよね・・・
だから、故障って訳では無いんですが、ブログ的にもネタが無いし、4万キロ近く走っているので、すごく早めになりますが、オルタネーター交換とさせて頂きます。
それでは早速スタートです。
まずは、バッテリーを外したうえでボンネットを開けると、ベルトテンショナーがあります。
9mm角のラジェットを使用して、テンショナーの四角い穴に差し込み、右側へ押し込みます。
そうすると、ベルトが緩みますので、ベルトを外します。
今度は、オルタネーターのネジ(ボルト)にアクセスしやすいようにカバーを外し、
カバーをはずしたら、15mmのコマを使って、オルタネーターのボルトをラジェットで緩めます。
この時、エンジン付近のボルトは、熱などにより、ボルトの固着がひどく外れない場合もあります。
ラジェットにハイプなどを付けて、柄を延長して力が入りやすい状態を作り出して取り外してください。
ちなみに締め付けの時のトルクは65Nmです。
ボルトが固くて外れない場合、このワコーズ RP-C ラスぺネ 業務用 業務用浸透潤滑剤 A121 350ml A121 [HTRC3]とレグラス(REGULUS) ラストブリザード 550ml バイク オートバイ TAC-208を使用します。
下のボルトは何とか取れたので、今度は12mmのメガネレンチを使って、オルタネーターのアース線とソケットを外します。
オルタネーターの上部のボルトについてはかなり固く、力を入れずらい状態なのでラジェットの柄にメガネをかけて力を掛けていきます。
上記ラスペネで取れなかったので、今度はラストブリザード(急速冷却剤)を使用しました。
この冷却材は、-44℃近くまで温度を下げる事で、ボルトを収縮させ、その隙間に薬剤を流し込んで、ボルトを外す構造になります。
この逆で暖めて外すことも可能ですが、狭い為、ガスバーナーで暖めると、配線を焼いてしまう恐れがあるので、工業用のヒートガンを試しましたが、外れませんでした。
薬剤使ってもダメ、ヒートガンもダメ、力業でもダメとなれば、あとは破壊です。
オルタネーターのブラケット部分に、ドリルで穴をあけて、薬剤が直接競っている部分に浸透する様に穴をあけました。
この状態で、まずはラストブリザードで剥離を促し、その後ラスペネを何度もかけて、1日置いた状態でボルトを外しました。
今度は新しいオルタネーターを取りつける時に、また熱によるボルト固着がしないように、LOCTITE(ロックタイト) 焼き付き防止潤滑剤 耐熱タイプ 51001J [HTRC9]を塗布して、取り付けて完成。
熱に晒されるエンジン回りのボルトにはこれを使用するといいです。
そうしないと、あとで外そうとしても固着がひどく外れなかったりすることもありますよ。
とりあえずオルタネーターを交換したら、電圧が安定して走ることが出来ました。
電圧が安定しなくなったら、走行不能になる前に早めの対応をしていく方が無難です。
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