アメ車や外車を購入したい方、必見!覚悟をして購入してください!
本日は、アメ車を購入して10数年になりますが、その中で購入を迷っている方に外車を所有するメリットデメリットについてお話をしたいと思います。
まずは初めに税金云々の話やガソリン代については、所有する段階で、それなりに掛かるものだと考えているので、私自身はそこまで考えていませんでした。
そこではなく、故障や定期的に掛かる費用を考慮して日常使いに適しているかどうかの話ですね。
日本車と比べると、アメ車に限らず外車は故障というか消耗品が非常に多いです。
感覚的に言うと、日本車はオイル交換ぐらいで、ほぼノーメンテナンスで10万kmぐらい走ってしまいます。
それと比べると半分の5万kmぐらいで、あちこちに異常がきたすのが外車です。
基本的に設計段階の問題ではなく、材料を選定する段階で、部品の素材そのものが日本と比べると粗悪品を使っているので、経年劣化による故障が多いです。
例えばドアの取付ヒンジみたいなプラスチックの部品があるのですが、これが経年劣化で壊れて扉が開かなくなるとか。
ドイツ車も日本の気候と合わないから電気関係の部品の劣化が激しいので、電装トラブルが発生するというけど、本国でもまあまあ電装トラブルはあるので、それは気候の所為ではない気がします。
今までさんざんブログの中でも修理など上げてきましたが、なぜ自分で知識をつけてメンテナンスするようになったのか?と言えば、アメ車を扱っている業者はディーラーも含めて、正直信頼置ける業者が少ないからです。
例えばエラーコードが発生しても、ディーラーでさえ、故障の原因が解らないと答えるケースもあります。
勿論チェックコードを拾って、明確にエラーが出ているなら、そのパーツを交換するだけだから簡単だと思いますが、エラーコードが出ないやつに関しては、整備士の今まで経験から原因たどらなければなりません。
これが日本のディーラーと比べると、技術が無いので追えないのでは?・・・と感じしてしまう点が多々あります。
こうなると、入庫しては修理の繰り返しで、古い車になると1年のうち半分は修理に出している・・・なんてこともあります。 ※実際に知り合いはそうでしたし、結構こういう話で手放した話を聞いています。
私自身も修理に出したこともありますが、基本的に外車の修理代は日本車の2倍近くになりますし、ディーラーにいけば、ちょっとした修理で50万なんてことはざらにあります。
そして、高額な割には、素人の私から見ても、こんなところでこんなやり方したら、トラブルになるだろう・・と思う作業を行ったりしています。
このような店舗が多くなれば、自分で知識を身につけ、できるだけ車屋に出さないようにして自分で修理をしないと、お金も時間もいくらあっても足りないと思っています。
その為、できる限り整備の知識を高めて、所有し続ける覚悟があるなら・・・購入を考えてもいいのでは?と思っています。
もしもあなたが、新車で購入して3年おきに新車に乗り換えるなら、これらすべての問題は気になさらなくて結構です。
壊れる前に乗り換えるのですから。
ただアメ車が好きな人の多くは、新しい車に乗りたいのではなく、これじゃなきゃ嫌だ!という人が大半だと思います。
だから、必然的にそのモデルを長く所有することになるので、前述した問題をクリアーしていかなければなりません。
ざっくり言って、年間で修理費は50万程度捻出できますか?それ以外にガソリン代+車検代です。
特に並行車はミラー格納(3万ぐらい)+ライトの光軸(10万ぐらい)+ワゴンタイプであれば、フロントの補助ミラー等を最低限クリアーしなければ、車検にも受かりません。
あとは、カーナビの問題もそうですね。
カーナビだって、後付けのやつならまだ簡単ですが、デジタルパネル一体になっているやつになると、そもそもプログラムを書き換えなければならず、これがかなり金額かかるみたいですよ。
確か、16万ぐらいだっけかな?・・・
最低でもこれだけの費用が車体代以外に掛かります。
勿論、故障が全くない年もありますし、ほとんどの年は何もなく過ごせると思いますが、5万キロ超えたあたりから、ちょこちょこ劣化で、小さなパーツなどの交換が始まります。
いきなりダッシュボードが割れた・・・とか天井が垂れ下がってきた・・・塗装が剥がれてくるとか・・・ブッシュ(ゴム)の劣化で足回りにガタが出てくるとか・・・特に外車の塗装の酷さはディーラーであっても見受けられるので、全塗装は覚悟して下さい。
50万程度の予算があれば、何も問題がなかった年は、次にを蓄えて、将来の修理代に回す事ができます。
一番心配なのは、本当に信頼置けるショップが少ないので、その点がとても心配だと思います。
正直、サービス業や建築業、製造業を行っていた私から見れば、ディーラー以外の小規模でやっているところのサービスというか商いへの姿勢は、あまり褒められたものではありません。
販売する時には、良さそうな感じでも、販売した後に対応が変わるなんて事は、まあまああります。
特にトラブルが起きた際の対応については、逆切れするところや、自分本位で顧客側に立った姿勢が見受けられない、最初から問題のある車をだまして販売している(これが結構よく聞く話です)など、普通に存在します。
もしも、日本のディーラー並みに、外車ショップの対応が良ければ、普通に外車購入を勧める事ができますが、ディーラーよりも安価で行う小規模ショップは、この程度と割り切るしかありません。
本当に真面目にやっている小規模ショップには、いい迷惑だと思いますが・・・・
そして、日本の市場に旨味を感じなくなって、どんどん海外のメーカーも撤退しています。
そうなると、小規模ショップなどで対応してもらう他ないなんてことも十分考えられます。
お金に糸目を付けず、「いくらでも払うよ」って人なら良いですけど、おそらくそんな人あまりいないんじゃないかな?って思います。
総括すると、
・信頼置けるショップがあり、毎年50万程度はなんなく修理代を捻出できるのであれば、買った方が良い。
・自分である程度の修理が出来るなら、日本車には無い広さと面白さがあるので、買った方が良い。
・停められる場所が平置きに限定される駐車場の問題や、都心に住まれている方は、日頃の生活道路が狭いので、クライスラーレベルの大きさ(日本のワゴン車よりも横も縦も大きい)でも、結構不便なので、覚悟が必要。
・ガソリン代や車検代????そんなもの気にするぐらいなら、はなから乗らない方が良い。
・修理を自分ですると愛着沸いて良いと思う人なら、迷わず買い。
・助手席に人を乗せると、広いので圧迫感がない。私はこれが一番良い利点だと思っています。日本車のワゴンに乗った時に、ずいぶん近いので、圧迫感がありました。エルグランドやハイエースなどぐらいなら。
色々言いましたが全てのデメリットがあっても、これが大好きなんだ!って気持ちがないと、間違いなく手放す事になり、リセールが日本のワゴン車と比べて良くないので、損する事になります。
特に高級車と呼ばれる車種に関しては、新車からすると一度結構値が下がります。
ベンツやBMWもそうですけど、車体が安くとも修理代が車体以上なんて結構あります。
ランボやフェラーリ、ロールスロイス、ベントレー、なんかについての修理代は、桁が1つぐらい変わってきます。
日本車は本当に優秀なので、その感覚が当たり前と思っている方は、大きな失望しかないと思いますよ、外車は。
何故1000万〜2000万もする車が100万程度で買えるようになったのか?その辺を考えれば理解できると思いますよ。
これから購入するのであれば、どこが壊れやすいのかある程度理解すると良いと思います。
熱や紫外線によって影響を受けやすい場所は部品が劣化しやすくおおむね故障します。
アメ車だと2003年以降のものは、ついているパーツの一部が日本製になっていたりして壊れにくくなっているという話を聞いたことありますので、私はもっと古い旧車が興味ありますが、これ以降の車種を選定するようにしていました。
大体壊れる場所は、燃料ポンプ、内装の劣化、センサー類、パッキン類、塗装、特に塗装は顕著で、結構早い段階で剥がれてきたりします。
パッキンが痛むという事は、水漏れが発生し、配線関係をダメにして電気系トラブルに起因します。
しかもパッキンが重要なところは、ミッション関係だったりして、最悪ミッション内部に水が入って、滑り出し、下手するとミッション交換なんてこともあります。
足回りのブッシュもゴムなので劣化があり、これらも5万キロぐらいに一度は交換しないと、ブーツが切れていれば車検も通りません。
センサーが壊れれば、当然エラーコードを出しますし、燃料ポンプが故障すれば、外出時にいきなりエンジン掛からないトラブルが発生します。
結局、日本車のように経年劣化しずらい素材が良いものを使用していれば、故障については、あまりありません。
でもメーカーが出しているパーツそのものの素材が、そもそも弱いからどうすることも出来ないです。素人には。
これでも維持したいですか?それでも好きだって言えますか?
この気持ちが無ければ後悔しますよ?自分に問いかけて下さい。
私の感覚では、日本車→→→→→→アメ車→ヨーロッパ車→→→イギリス車→イタリア車って感じぐらいモノづくりに関しては差の開きがあります。